導入事例
『TG-WEB』の傾向分析で見極め精度を向上。
「商社パーソン」を求める蝶理の適性検査活用
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蝶理株式会社
人事総務部 人事課
山﨑 亮 様2023年新卒入社。人事総務部に配属。以来、新卒採用担当を務める。就職活動中は、「新規ビジネスを創出」「グローバルに活躍」「情熱を持った環境に身を置く」を軸に企業を検討。大学では体育会アメフト部に所属し、現在も社会人で競技を継続中。
(所属・内容は取材当時のものです)
Info
業種 | 卸売業 |
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従業員数 | 連結1,304名/単体343名(2024年3月末日時点) |
導入した適性検査




面接前に学生の特性を把握するため、『TG-WEB』を活用
―まずは、貴社の事業内容や特徴についてご紹介いただけますか。
当社は、繊維・化学品・機械の3つの事業軸を持つ複合型の専門商社です。創業は1861年、160年以上の歴史を持ちながら海外貿易比率が全体の約7割を占めており、多くの海外出張・駐在経験を通じて、グローバル展開を加速させています。また一人あたりの売上高が7.8億円と、大きな金額を動かしながら、社会に対して影響力を与えることができる点も当社の特徴です。
―新卒採用においては、どのような人材を求めていらっしゃいますか。
自分で考えて創造し、情熱を持って仕事に打ち込んでいただける方を求めています。当社は、面接で「今までの人生で、本気で取り組んできたことは何ですか?」とお聞きします。この質問を投げかける真意は、学生がこれまで本気で取り組んできた中から、将来「こうなりたい」「こうしたい」という熱意や想いを汲み取ることにあり、そこから「自主独立」の精神を備えているかを判断します。
―貴社は10年近く前に適性検査『TG-WEB』を導入されています。『TG-WEB』を長く利用し続けている理由についてお聞かせいただけますか。
面接で学生の性格や強み・弱みを把握しようとしても、時間の制限がある上に、学生自身も緊張して自分を出せないこともあり、見極めが非常に困難です。事前に『TG-WEB』を実施すれば、限られた面接時間では判断できない要素を把握できるほか、面接の際の判断材料とすることもできます。このような理由から、長年『TG-WEB』を利用しています。

コンピテンシー×コーピング分析で学生の特性を把握
―『TG-WEB』の検査結果をどのように活用されていますか。
当社は複数回の面接を実施しており、すべての面接を『TG-WEB』の検査結果と照らし合わせながら進めています。
一次面接では「コンピテンシー面接」を実施し、「成果を生み出すための行動を起こすことができる力」を見極めています。具体的には、「今までの人生で、本気で取り組んできたことは何ですか」とお聞きし、そこから「なぜそのような行動をしたのか」を深掘りしています。我々採用担当は、
―二次面接以降は、どのような点にポイントをおいて学生を評価していますか。。
一次面接の面接官は我々採用担当が務めるのに対し、二次面接・最終面接は部課長や役員が面接官を務めます。改めて検査結果の「強み」にフォーカスし具体的なエピソードを引き出しながら、“真の人間性”を見極めています。
―貴社が求める人材であるかを見極めるために注目している項目はありますか。
仕事でトラブルが起きた時、様々なストレスがかかる中でどのように問題解決をしていくのかを、コンピテンシー適性検査『A8』とコーピング適性検査『G9』の結果から見極めています。これは、『A8』と『G9』の項目に「商社パーソンに求められる特性」が多く含まれているからで、当社内定者の検査結果を見ても『A8』と『G9』の数値が非常に高く出ています。
―『A8』も『G9』も多数の項目があるので、双方を複合的に分析するのは大変ではありませんか?
帳票が見やすいので、特に苦労を感じたことはありません。『A8』と『G9』の検査結果が1枚の個人別分析結果報告書にまとまっていますし、総合レベルやレベル分析、パターン分析、面接での確認ポイントなど、それぞれ図表などを用いてわかりやすく表示されています。おかげで、学生がどのような時に最大限発揮できるかをひと目で把握することができています。
選考ごとに学生の傾向を見極め、次年度の採用に活かす
―貴社では、『TG-WEB』の検査結果を分析し、次年度の採用活動に活かしていると伺っています。
エントリーシートを提出していただくタイミングで『TG-WEB』を受検していただいているため、エントリーシート提出以降のすべてのフェーズで、通過した学生・通過しなかった学生の傾向を『TG-WEB』の結果と紐づけて分析することができます。多くの応募者に受検していただくことで、より確かな傾向を掴むことができ、とても大きなメリットだと感じています。
『TG-WEB』の結果から当社の採用傾向を多角的に分析することで、「当社を志望する学生の特徴」や、「当社が求める学生の特徴」など、様々な傾向を掴むことが可能です。これらを次年度の採用戦略に活かすことで、これまで以上に当社で活躍できる応募者に対し、内定を出すことができると確信しています。
―『TG-WEB』のご利用にあたって、ヒューマネージ社の担当者からはどのようなサポートがありますか。
当社は『TG-WEB』に加えて、採用管理システム『i-web』も導入しています。学生管理からイベントの作成・通知、適性検査の受検、面接の実施など、採用のすべてを自由度高く行うことができています。「こういうことがしたい」という複雑な要望に対しても、ヒューマネージ社の担当者が丁寧に相談に乗ってくださるので、非常に助かっています。
―今後、『TG-WEB』をどのように活用し、どのような採用活動を実現したいとお考えですか。
最近では、AI監視型WEBテスト『TG-WEB eye』を導入しました。これにより、全ての応募者が同じ条件のもとで受検をすることを、私たち蝶理が約束できますし、応募者とコミュニケーションを図っていく上でより信頼がおけるツールになると期待しています。
採用活動の目標に関しては、マイページに登録した学生全員が当社のことを深く知り、どのような選考結果が出ても「蝶理を受けて良かった」と思えるような採用活動を行うことです。そのためにも、学生の皆さんが求めていることを全て受け止め、今知りたいと思っている情報を持続的に提供していくつもりです。学生一人ひとりに寄り添いながら、一緒に就職活動を築き上げていく――このような採用活動を実現できたらと願っています。