導入事例
『TG-WEB』で実現する客観評価とコンピテンシー面接
システムエンジニア定着率向上を支えるDTSの採用戦略
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株式会社DTS
人事部 採用担当
濱邉 弘成 様カード会社にて法人営業、人材会社にてキャリアカウンセラーを経験したのち、IT事業会社で17年間にわたり人事を務めた後、DTSへキャリア入社。現在は新卒採用・キャリア採用のマネジメントを行う。
Info
業種 | 情報処理 |
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従業員数 | 6,157人(2024年3月末・連結) 3,111人(2024年3月末・単独) |
Story
コンピテンシー面接を取り入れた採用活動を行う株式会社DTS。より客観的かつ精緻な能力評価を目指し、さまざまな観点から見極めを行う必要がありました。
導入した適性検査




コンピテンシー面接を支えるツールとして『TG-WEB』を導入
―貴社では10年以上にわたり適性検査『TG-WEB』をご利用されていますが、その導入経緯を教えてください。
当社では、過去の行動事実を深掘りし、入社後の成果再現性を見極める「コンピテンシー面接」を行っています。応募者の「保有能力」ではなく、「発揮能力」を評価するためには、行動特性を客観的に評価する必要がありますが、面接官にはどうしても主観が入りがちです。この課題を解決し、より客観的な能力評価を行うために、『TG-WEB』を導入しました。
―貴社での『TG-WEB』の具体的な活用方法について教えてください。
『TG-WEB』は選考応募の段階で受検いただき、その結果を2段階で活用しています。第1段階として、知的能力検査『i9』を適性検査の合否判定材料として活用しています。第2段階では、コンピテンシー検査『A8』、コーピング適性検査『G9』、およびチーム・コミュニケーション適性検査『W8』の結果を参考に、面接を行います。面接官にはシステム開発の現場をマネジメントする管理職や役員が多く、人事専門ではない面接官が応募者の適性を適切に評価するための指標として、『TG-WEB』の結果が役立っています。
―面接官が『TG-WEB』の結果をうまく活用するために、どのような工夫をされていますか?
面接官には、毎年採用活動を開始する時期に説明会を実施し、採用市場のトレンドや面接での着眼点などを説明し、面接官が共通認識をもって選考を進められるように案内しています。『TG-WEB』の結果は分かりやすい構成になっており、平均値と比較してスコアが高い部分や低い部分に着目して、面接で質問を通じて深掘りしていくことで、一人ひとりの人物像を浮かび上がらせることができます。
また、『TG-WEB』の結果表にはスコアだけでなく、「特定の質問に重点を置くと効果的」といったアドバイスも表示されるため、実務で多忙を極める面接官もスピーディーに面接時の確認ポイントを把握することができ、効果的な面接の効率的な運営につながっています。
面接官の質問精度向上と入社後の高い定着率を実現
―『TG-WEB』を導入したことで、どのような成果を実感されていますか?
面接官からは「スコアやアドバイスがあるおかげで、学生に重点的に質問すべき点がわかりやすくて助かる」「学生の行動特性を多面的に把握することで、面接での確認がしやすくなった」という声が多く寄せられています。当社の場合、入社後にはシステム開発の現場でクライアントの課題解決に取り組む役割が求められるため、特に主体性と実行力を重視しています。『TG-WEB』の活用により、こうした当社特有の評価ポイントを適切に見極めることで、現場で活躍できる人材の採用につながってきたと感じます。
―『TG-WEB』導入前と比べて、どのような変化があったのでしょうか?
当社の大卒入社3年以内の離職率は7.6%で推移しています。価値観のすり合わせを含む採用施策の成果と相まって、学生とのマッチングが図れ、少しずつ成果に表れてきたのではないかと感じています。

多面的に学生の特性を把握できるツールとしての価値
―長年人事に携わってこられた濱邉様から見て、『TG-WEB』の最大の魅力はどこにあるとお考えですか?
限られた面接時間で客観的な評価を行うのは非常に難しいことですが、こうした中で『TG-WEB』は多面的なデータで行動特性を顕在化してくれることから、面接での確認ポイントを明確化するヒントとなる羅針盤の役割を担っており、非常に有用だと思っています。例えば、IT業界では納期に追われるなどストレスの多い場面もありますが、ストレス対処力を測るコーピング適性検査『G9』は非常に参考になります。
新卒採用では、自己特性を客観的に把握していない学生も多く、自己認識と実際の特性にはギャップが生じることもあります。その為、適性検査に加え、面接での確認を通じて、学生の行動特性を把握するように努めています。学生は、数ある企業の中から当社を選んで選考に参加してくれていることから、『TG-WEB』の適性検査データと面接の相互補完プロセスを誠実に運用し、学生一人ひとりと丁寧に向き合い、正確に把握し理解を深めるように心掛けています。
また、『TG-WEB』では、リーダーシップやコンピテンシーなどの特性が数値化されていることから、面接内で学生が表現できなかった場合は面接官から時には隠れた行動特性を引き出すヒントとしても活用することができます。更に、『TG-WEB』は評価指標が複数あって多面的に把握することができる為、学生を様々な角度から評価できる点にも魅力があります。
―今後、『TG-WEB』を活用してどのような採用活動を目指したいとお考えでしょうか?
面接官が『TG-WEB』をさらに活用できるように、人事がわかりやすい情報提供や丁寧なサポートを行うことが必要だと考えています。ヒューマネージ社の面接官向けレクチャーも検討したいですね。今後は『TG-WEB』で蓄積したデータを採用マーケティングにも活用し、より効果的な採用活動を実現したいと考えています。