導入事例
各店舗にマッチするてんぷら職人を見極め、早期離職を劇的に改善。
「てんぷら山の上」の伝統を守る『TG-WEB fit』活用戦略


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株式会社山の上ホテル 管理部 石原 沙織 様
有名ホテルの宿泊職や、ホテル運営企業での開業企画・人材開発を経て、2022年に入社。宿泊部での勤務ののち、2023年より現職。現在は人事と経理を兼務する。※所属・内容は取材当時のものです
Info
| 業種 | 飲食業 |
|---|---|
| 従業員数 | 社員(契約社員含む)50名(2024年12月時点) |
導入した適性検査
キャリア採用向け適性検査
マッチング測定アセスメントツール
ベーシックパーソナリティ適性検査既存社員とのミスマッチによる早期離職が課題
―まずは改めて、貴社の事業についてご紹介いただけますか。
株式会社山の上ホテルは、1954年に東京の神田駿河台で開業したホテル「山の上ホテル」を起源とする企業です。長らくホテル経営と飲食店の運営を行ってきましたが、2024年のホテル休館後、当社はてんぷら店「てんぷら山の上」3店舗と「レストランヒルトップ(順天堂医院内)」の運営企業となりました。
「てんぷら山の上」は、ホテル「山の上ホテル」のシンボルともいえるてんぷら店であり、こだわりをもって全国から旬の食材を仕入れ、伝統的な技術で素材の味を引き出して提供しています。2027年夏にはホテル「山の上ホテル東京」がリニューアルオープンし、当社のてんぷら店「てんぷら山の上 本店」も営業を再開する予定です。
―貴社では2025年より、適性検査『TG-WEB』および採用マッチングツール『TG-WEB fit』をご利用いただいています。システム導入前には、どのような採用課題があったのでしょうか。
現在、当社が主に取り組んでいるのは、「てんぷら山の上」で働く調理職のキャリア採用です。
「てんぷら山の上 本店」の営業再開や、別の新店舗のオープンを控えていることから、調理職の増員が急務となっています。
ところが、この調理職の採用に大きな課題がありました。それは、職場の雰囲気と新しく入社した方が合わず、早期に退職するケースが相次いでいたことです。てんぷら職人は強いこだわりを持って仕事に取り組み、技術を研鑽する職業です。そのため、ベテランの社員は寡黙な職人気質の方が少なくありません。決して悪意があるわけではありませんし、ハラスメント研修を実施するなどコンプライアンス意識の維持・向上には努めていますが、現代の新人研修のように懇切丁寧に教育する、というスタイルに慣れていないのです。こうした職場の雰囲気にギャップを感じ、退職してしまう方が多かったようです。
もちろん面接では、職場になじめそうな方を採用するよう努めていましたが、その見極めがうまくいきませんでした。そこで、面接官の直感や経験だけに頼るのではなく、適性検査による客観的な分析が必要なのではないか、と考えました。
店舗ごとのマッチングを測定できる機能に期待し、『TG-WEB fit』を導入
―『TG-WEB』および『TG-WEB fit』を選んだ決め手は何でしたか。
当社の採用課題を解決するためには、会社全体との適性を調べるだけではなく、店舗ごとの適性を調べることが必要だと考えていました。飲食店舗ではリーダーである料理長が職場の雰囲気を形成し、それが働く人とのマッチングに強く影響するためです。
『TG-WEB』と『TG-WEB fit』を選定した理由は、こうした「職場ごとのマッチング」を詳しく調査できることです。『TG-WEB fit』では、単にパーソナリティを診断するだけでなく、働くことに対する5つの価値観、すなわち「働く動機」「思考の枠組み」「行動スタイル」「仕事の進め方」「対人関係」を測定し、職場ごとの価値観と応募者の価値観を照合できる点が、非常に魅力的でした。
そして、このような検査ができるシステムは他にほとんどなく、あっても非常に高額で、当社のような規模の企業で導入することは難しいと感じていました。検査内容をニーズに応じて選択でき、リーズナブルに利用できる点も、『TG-WEB』『TG-WEB fit』を選定した決め手となりました。
当社の場合は、応募者のパーソナリティや適性を細かく分析すること以上に、「職場とのマッチング」を重視していたので、『TG-WEB』の数ある適性検査のうち『B5(ベーシックパーソナリティ適性検査)』だけを選択し、その検査結果をもとに『TG-WEB fit』で職場とのマッチングを検査することにしました。
わずか1年で劇的な定着率向上を実現
―貴社では採用選考のどのフェーズで『TG-WEB』および『TG-WEB fit』を活用されていますか。
まずシステム導入後には、全社員に『TG-WEB』の『B5(ベーシックパーソナリティ適性検査)』を受けてもらい、『TG-WEB fit』で各職場の価値観を分析しました。
応募者の方には、二次面接に来ていただいた際、面接前に『TG-WEB(B5)』を受けていただいています。10~15分ほどのテストですので、さほどお手間をとらせる必要はありません。『B5』の検査結果はすぐに出力されるので、面接官はこれを参考に面接を行います。『B5』では、極端な数値が出ている項目について注意を促す機能があるので、面接ではこの点を確かめる質問をすることで、応募者のパーソナリティを判断する助けになります。
そして面接後には、『B5』の検査結果をもとに、『TG-WEB fit』で応募者と各店舗のマッチングを測定します。その結果、職場とのマッチングが高い方を採用するのですが、どの店舗に配属するかも『TG-WEB fit』の測定結果を参考にします。例えば「店舗Aにはあまり合わないが、店舗Bにはうまくフィットする」といったことまでわかるので、参考にしています。
―『TG-WEB(B5)』をご利用になってみて、どのように成果を実感されていますか。
まず、『TG-WEB(B5)』の精度については、最初に全社員に受けてもらった際に「かなり正確に分析ができている」と感じました。応募者に受けていただいた検査結果もかなり納得できる内容で、面接の精度も高まりました。また、職場に配属する前にも、あらかじめリーダーに検査結果や注意事項を伝えておくことで、「こういうタイプの新入社員が職場に来る」という心構えができるようになったようです。
―『TG-WEB fit』の効果については、どのように見られていますか。導入後に起きた変化や、課題解決に結びついた事例があれば教えてください。
『TG-WEB fit』で測定したマッチングを参考に採用を行った結果、採用後の定着率が高まりました。以前は入社3か月程度で退職する方もあったのですが、1年前に『TG-WEB』『TG-WEB fit』を導入してからは短期間で退職するケースはなくなり、キャリア入社の調理職が職場で生き生きと活躍するようになりました。
当社が本格的に調理職の増員をスタートしてからまだ期間が短いため、データで成果を示すのは難しいですが、人事も現場も経営陣も、これまでとは明らかに違う手ごたえを実感しています。入社後の定期的な人事面談でも、キャリア入社の方々が前向きに仕事に取り組んでいるのを感じ、私たちもうれしく思っています。
―最後に、今後どのように『TG-WEB』および『TG-WEB fit』を活用していきたいか、展望をお聞かせください。
「てんぷら山の上」が70年にわたって受け継いできた伝統の味を守っていくためには、既存の社員を大切にしつつ、慎重に社員を増やしていく必要があります。そのためにも、既存社員とのマッチングを見極める『TG-WEB』と『TG-WEB fit』は、引き続き欠かすことのできないツールだと考えています。
2027年には「てんぷら山の上 本店」の営業再開と1店舗の新規出店を予定しています。今後も調理職の増員と定着に向けて働きかけていければと思います。




