ストレス対処力を測定する
コーピング適性検査 G9
コーピングとは、「ストレスへの対処力」を意味します。この検査では、ストレスのある状況にさらされたときに、我慢したり逃避したりするのではなく、行動や考え方を変えることで、ストレスの原因を対処・解決する力を測定します。さらに、ストレスを受けたときに、自ら回復できるか?といった「ストレスからの回復力」も測定します。
G9のしくみ
ストレス耐性とストレス対処力
「ストレス耐性」という言葉は、打たれ強さや世渡りのうまさなどさまざまに解釈されていますが、定義が曖昧で、信頼性と妥当性のある具体的な測定方法が確立されていませんでした。さらに、ストレス耐性は「我慢して耐え忍ぶ力」のようにイメージされることが多く、我慢したり逃避したりする消極的な対処ではなく、問題解決に向けて行動する、考え方を変えるなど、積極的な対処を行うことができる力を測定することが難しいとされていました。
G9は、ストレス耐性(対処力)を「ストレスの原因に対して、効果的に対処できる力(=コーピング)」と定義。ストレス心理学の見地から、信頼性の高い評価基準を設定したことで、ストレスを対処できる人材を見極めることができます。また、ストレスへの対処法は人によって異なるため、「問題解決に向けて情報収集ができるか」「計画が立てられるか」「周りに援助を求めることができるか」など、さまざまな観点から測定します。
Model
Strategy
一般的な「ストレス」という言葉は、ストレスの元となる事象を指す「ストレッサー」(ex.仕事量が多い、求められる仕事のレベルが高い など)と、それによる心理的・身体的・行動的な変化を指す「ストレス反応」(ex. 疲労感、イライラ感 など)に分けられます。従来のストレスを測る適性検査は、この「ストレス反応」を測るものが多く、その結果、ストレスが発生する状況にほとんど遭遇したことがない人が受検すると、「ストレス耐性がある」と評価されてしまう懸念がありました。
コーピング適性検査G9では、「ストレッサー」に対して、どのように対処できるか?を測るものです。ストレス反応の前段階であるコーピングに焦点を当てることで、ストレス経験の有無にかかわらず、ストレスを生じさせる状況に対応するストレス対処力を測ることができるようになりました。
G9でできること
-
「ストレス」への
対処力を見極めますストレスを対処するためにどのように行動できるか、ストレスを受けたときに回復する力を持っているかを測定します。
-
良好な対人関係を
築く力も測定しますストレスをうまく対処するために必要な、他者との関わり方や援助を受けるスキルがあるかどうかを測定します。
-
面接の質を
向上させます検査の結果に応じて、面接での確認ポイント(質問例)がわかるため、候補者のストレス対処力を、面接でより精緻に深掘りできます。
概要
- 用途
- 新卒採用/キャリア採用の見極め、人材要件策定、人事評価、配置転換、管理職登用 ほか
- 検査時間
- 新卒採用版:10分/キャリア版:15分